高知ラジコン気まぐれ飛行日記(電動飛行機&ヘリ ) >電動水上機・仁淀川 >スーパーチップマンク水上機・トラブルの巻き
■2010年8月8日
今年の夏は”こじゃんと”暑く、高知新港のRC飛行場ではとても飛ばすことができないほどの猛暑だったので、かねてから勧められていた水上機を完成させ、この仁淀川にやってきました。当日のメンバーは、水上機のベテランのバンドウさん、やの君、ヤノッチ、すでに水上機の初飛行を成功させているカミムラ君と水上機初飛行のふるさと君と私で、見学はゆき君、リキヤ君、やまわき君でした。
この日の仁淀川は水かさがあり流れが早く、風は川の流れに対して斜めに強く吹いていました。初飛行にとっては簡単な状況ではないようです。奇麗な景色とは反対に”いやーな”予感を感じさせます。しかも前日はヤノッチがメカトラブルで大型アクロ機Yakを川に落としていて、”誰か落とせー”っというヤノッチの怨念が漂っている雰囲気でした。電動水上機のトラブルの場合、水没するだけでも被害が大きいので私は飛ばす限りは、大破することもあるという覚悟をしていました。結果としてヤノッチが少し喜ぶくらいにかみむら君が着水で転倒し、その後、私のスーパーチップマンク水上機仕様で喜ばせ、最後にT-REX600フロート仕様では、もう小躍りするくらい喜ばせてしまいました。
 
 
  ■仁淀川の手長えび
当日は12時ごろ集合でしたが、私も早めに現地に行きました。すでにバンドウさんとふるさと君一家は到着していましたが、バンドウさんは車を止めた位置から100mぐらい上流で手長えびをみんなの為に獲っていました。600gぐらい獲れたでしょうか、大漁です。これを天ぷら油で素揚げし、塩コショーで食べると絶品です。パリパリ、プチプチ、ビールのつまみにはもってこいです。ちなみに四万十川の漁師が捕った手長えびは当店で販売しています。(コマーシャル)
牛肉たっぷりのバーベキュー串や海鮮焼きですっかりキャンプの雰囲気を味わいました。バンドウさんお世話様でした。
 
   
■スカイリンボー30EP
かみむら君の機体は、どれを飛ばしてもスピードがありますがこのスカイリンボー30Eも軽快で、垂直上昇で加速するほどスピードが出ていました。
○機体データ
F3A世界チャンピオン成毛儀一氏が基本設計を大切にして、遊び心満載で提案するSky Limbo 30/EPは、翼面積を押さえ上半角0°に加え、後退角付主翼の採用によりよりスポーティなイメージにまとめあげました。
●全長:約1,100mm(スピンナーなし) ●全幅:約1,170mm ※主翼は1ピースタイプです。(左右2分割ではありません) ●主翼面積:約28.3du フロートはテトラの30を装着しています。
   
       
■りきや君の持ってきたブラシレスモーターに改造したパワーボートです。これなら転覆はあっても墜落はないので安心です。由木君はとても欲しそうでした。   ■ふるさと君のビーバー
川の流れが速くなければ、飛んでいたと思いますが水中ラダーの切れが悪く思うようなタキシングができなく飛行を断念しました。バンドウさんからフロートの幅を広げるようにアドバイスを受けています。設計通り作成しても飛ばない場合があるのがラジコン飛行機ですね。高翼機は重心が高く、水上タキシング中に横風弱い傾向があるようです。
   
■バンドウさんのV-pro パナマ
機体データ 全長:1390mm 全幅:1500mm 主翼面積:40.0du 全備重量:2600g〜2800g 電動に改良
速い川の流れや横風にも強く、水上を自由自在に安定してタキシングします。離水着水も安定感十分でした。
   
       
■私のハイペリオン、スーパーチップマンク70E
高知新港や種崎、いの飛行場では何度も飛ばしている機体にテトラの90用フロートを装着しています。テトラのフロートキットは水上機ベテランの方々のお薦めです。
機体データ全長 1334 mm 全幅 1628 mm 主翼面積 44.6 dm2 飛行重量 2750 - 3000 g 電動でリポ5セル4000mAh
川の流れがあり、浮かべて水上姿勢の確認もしたかったのですが、いきなり風下の上流へタキシングさせて風上に水中ラダーで反転してスロットルを上げていくと飛び立ってしまいました。上空ではトリム調整も必要なく素直に飛んでくれました。無事着水して初飛行成功でした。
   
       
■ヤノッチのハイペリオン CAP580 40E 3d
機体データ 翼幅 1396mm 全長 1396mm 飛行重量 2.0〜2.2Kg です。四万十川水上機大会でも安定した飛行を見せてくれた機体ですが、この日はなかなか飛ばそうとしません。前日のことがまだ尾をひいているのか、ようやく出てきました。メカトラブルもなく離水着水も奇麗に決まりました。
   
■やの君のカナダ消防飛行艇カナディア
翼幅2m級の飛行艇ですが、離水が簡単ではないようです。主翼の翼端についたフロートが水面に接すると加速して直進していた機体が横を向きます。横風の場合、特に難しそうですが数回やり直して上空へ飛び立ちました。上空ではどっしり安定し大型機の飛行を見せてくれました。
 

 
■スカイリンボー横転
この日2度目のフライトで、タッチアンドゴーに失敗して横転してしましました。横風の影響を受けたと思います。機体胴体への水の浸入はほとんどなく、メカ類の被害もまったくありません。水上着の操縦は気を抜けません。
 
■スーパーチップマンク、片フロート脱落。
日頃、ARFしか製作しない私だけにフロート作りは苦労しました。2度目のフライト中に少し荒いタッチアンドゴーをした後に、右側のフロートの前方の取り付け部分がはずれ上昇中にプロペラでフロート前部を砕き、見事に片フロートだけの飛行となりました。ヤノッチは大喜びして「やったー」っと声にだしたかどうか判りませんが、きっとワクワクはしたはずです。なぜか片フロートでも飛行は安定しています。川に下ろそうかと思いましたが、操縦している後方に草地があるとアドバイスを受け不時着することにしました。スピードを落としながら、最期は機首を持ち上げ失速気味に草地に不時着しました。これはだれも言わないので自分で言うしかないのですが、完璧でした。機体には葉っぱがひっかかっているだけで傷ひとつなく回収に成功しました。多分、ヤノッチは不満でしょうけど。上の写真左は1度目のフライトでタッチアンドゴーで着水した瞬間ですがフロートがずれているのがわかりました。

 
■無事回収できたスーパーチップマンク水上機仕様。
まさか、空中でフロートが脱落するとは想像してませんでしたが、めったにないアクシデントにギャラリーを喜ばせたと思います。特にヤノッチは大喜びだったと思います。片フロートで飛んでいる写真が撮れていたら最高でしたが。。以前、初飛行の私のゼロ戦が空中で煙を噴出しはじめて、草地に不時着したことがあります。その時は、シゲちゃんと池上君は「オー、シブイ」と絶賛だったことを思い出しました。写真右はバンドウさんが「ダメダメ、こんな固定方法じゃ耐えれるわけないよ」と呆れています。実はフロート前方は位置が合わずバルサ部分に接着剤と木ネジだけで止めていました。手抜き工事がばれてしまいました。テトラのフロートキットを作成するときは、チャインの位置を確認してから製作しましょう。常識のようですけど。フロート前部は、プロペラで吹き飛ばしていました。

   
■T-REX600水上機仕様の墜落
スーパーチップマンクが2度の飛行で終了した為、以前テスト済みのT-REX600フロート装着の電動ヘリを飛ばすことにしました。やや薄暗くなっているので背面やロールはやめといて、安全に上空旋回とヘリのタキシングをテストしようと飛び立ちました。風で空気の入ったビニール製のフロートがブルブル振動しているのは判りましたが、直進性や旋回にはまったく問題なく、宙返りもしてみました。そろそろ旋回してヘリを近づけようと、岸辺には川遊びしている人がいたので、左旋回を始めた時に、テールが反対に回転しあれっと思ったら、背面になりかけました。アイドルアップ1での飛行でしたので背面で持ち上げることもできなく遠くで低空だったため姿勢を立て直せず水しぶきを上げて川に墜落しました。一瞬頭の中は真っ白で、チャリンというお金の音が聞こえました。エクストラ120クラスを買おうと計画していた資金が川に流されて行くようなイメージでした。本流に落ちたので、流されてはたまらないと川に入ろうとするとバンドウさんがバシャバシャと川に入り回収してくれました。感謝感激です。この写真はヤノッチが撮影してくれましたが、墜落原因がはっきりせず呆然と立ち尽くす私に大きな声で「よこやまさん、水しぶきまで撮れたよー」っと”ダメ押し”をされました。しかも遠くなのにご丁寧に望遠レンズで大きく撮ってくれていました。 前日の墜落からすっかり立ち直ったヤノッチ。墜落仲間が増えたと大喜びの様子です。どうやらヤノッチのYakの”たたり”がこちらへ回ってきたようです。
 
 
  ■T-REX600の墜落原因
このヘリの墜落は2度目です。1度目は前後の姿勢を見まちがえて落としましたが、今回は左旋回でエルロン左、ラダー左と送信機を操作したと思いますが、なぜかテールが右に動き背面に入ろうとしました。最近、アクロ機で左旋回からナイフエッジにはいったりしていたのでつい左旋回、ラダー右と操作して慌てたのかも知れません。幸い、機体をチェックしたところメカ、リポバッテリーともに大丈夫だったようですので、”チャリン”というほどお金もかからなくて修理できそうです。意外と川に墜落しても壊れないことがわかりましたので、フロート製作が終わり次第修理し早急に復活させてバンドウさん主催の水上機ミーティングに間に合わせるつもりです。
バンドウさん、お世話をおかけしました。
 
■初水上機の感想
これははっきり言って楽しいですね。仁淀川は”四万十川水上機フェステイバル”の会場よりも景色がよく、午後からは太陽を背に見やすく伸び伸びと飛ばせます。
川の流れと風対策には、大型機が有利なようです。水中ラダーは必須で、角度も45度は動作しないと水流と風に負けるようです。
機体としては低翼機が重心が低くなり離着水は安定してるようです。
「パパ、がんばって」と、この日ほとんど川に浸かりぱなしのふるさと君ちの娘さんです。次回は、ビーバーの初飛行楽しみにしています。
 
電動水上機・仁淀川
 
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